道具を買うと破産するけれど茶碗は必要

一個前の記事の続きになる。

 

道具を買っていたら破産するのは必然で間違いないと思うけど、

どうしても必要な道具は茶碗だ。

 

別に高い物が必要という事ではない。

ただ、濃茶を飲むときは陶器製、お薄を飲むときは磁器製の物は必要だ。

 

知っている人も多い事だけれど、これには理由があって濃茶と薄茶では抹茶を点てる温度が違うから。

 

濃茶は100℃の熱湯で練らないで、ぬるま湯だとメチャクチャ不味い。

逆に薄茶は熱湯で点てると嫌な苦みが出るから60~70℃くらいが美味い。

 

陶器製の茶碗だと保温力があるから濃茶向きだし、磁器は熱伝導性が良いからお湯の温度を調整しやすい気がする。

いくら濃茶を練るのが上手な人でも磁器の茶碗を使ったら練っているうちにガンガン湯の温度が下がっていって、お客に出すときは冷えたマズイ濃茶を出す事になる。

弘法筆を選ばずなんていうけれど弘法大師も筆を選ぶと思います。

達人でも物理法則は無視できないのが現実なので。

 

楽茶碗が濃茶で不動のNO1なのは保温力が高いのと、不格好だけれど重く暖かみのある茶碗だからだと個人的に思う。

黒楽だと抹茶の緑が本当に映えるんだよね。

 

濃茶は陶器製の茶碗がないとダメだと思う。

お薄は温度管理さえバッチェ決まっているなら陶器製の茶碗でもいいけど個人的には磁器製の薄く軽い茶碗の方が美味しく感じる。

 

だから茶碗は2つは必要かなと思う。