茶道具を買いだすと値段が天井知らずになるわけ

おひさしブリーフ。

 

最近、色々あって放置気味のメモブログ

メモが溜まっているんだけど書くのが面倒になっていた。

タイトル通り茶道具を買うと値段が天井知らずになる理由を書く。

 

個人で台所で抹茶入れて茶筅振ってお薄を飲むという最低限の人権でお茶を飲むのであれば、激安の棗、茶碗、茶杓も全部で2000円くらいで揃う。茶筅もへんちくりんなのもなら500円くらいで買えるみたいですね。

 

じゃあ何で天井知らずになるのかというと、収集癖を刺激される人もいれば、お茶時でクソ安い道具を出すわけにはいかないなど色々理由はあると思う。

 

俺は収集癖もないし、お茶時も自分ではやらないから上の理由は少しわからない部分はある。それでも1つだけハッキリわかることがあるとすれば、1個いいものを買ったら他の道具が格安だと釣り合わないということ。

 

例に出すと、棗なんかは今現役の職人さんが作ったものであれば、最低30万円からのスタートみたいだ。

その棗を出した時に100均の茶碗を並べたら、やっぱり釣り合いが取れないのは素人目でもハッキリわかる。

釣り合いが取れるようにするには、そこそこの値段の物が必要になる。

そうやって1ついい物を買えば芋づる式に道具を揃えなければいけなくなるような気がするのはわかる気がする。

 

棗、茶杓、茶碗を1セット揃えたらそれで終わりかと言うと終わりではない。

季節によって使えない道具も出てくる。

今の時期なら紅葉の物は使っても大丈夫だけれど、桜や梅の物を使う事は原則できない。

じゃあ、季節に影響されない無地の黒棗や無地の茶碗を持っていればいいじゃないと思うかもしれないけれど、それでは季節を楽しむ茶道の楽しい部分が減る気がするんだよね。

と言い出したらきりがないくらい道具が必要になる。

 

更に道具に凝りだすと今度は今いる職人さんの物ではなく骨董品が欲しくなるみたいだ。

時間が経つと道具に味が出てくるのは俺もわかる気がする。

お茶をやってない人から見ると古ぼけた汚い道具に見えるけれど、少しやっている人からすると、古ぼけたのもヨシとなる。

時計とかの本当のマニアは昔のを集めだすのと同じかも。

 

古ぼけた道具を使うにはどうしたらいいかと言うと1つは自分で買って時間をかけて育てる。もう1つは骨董を買うしかない。

時間をかけるというけれど、何十年という時間をかけなければいけないので現実的ではないから買うの一択なんだよね。

 

先生が茶道具は3代続いて初めて揃うというのは、少しずつ集めて3代目で道具が一式揃うという部分と道具が育って3代目で味のある道具になるという2つの意味があるんだと思う。

 

一代で集めるなら大金持ちにでもならないと集められないと思う。

それだから数奇者なんて言われるんだと思う。

 

道具を集めると借金まみれで破産しそうなので僕は稽古だけで十分です。