稽古をした分しか上達しない。茶道も同じだな

こんばんワイン。

 

本日は少しオシャレな挨拶です。

 

当たり前だけど稽古した分しか上達しない。

茶歴もヒヨッコの自分でもそう感じる時があった。

 

俺の家の台所には茶筅が置いてある。

友達が家に来たときにお薄を飲みたいと言われたので一服点てたの。

その後、友達が「簡単そうだし、茶筅を使って点ててみたい」と言ったので

茶杓で一尺半の抹茶を入れてお湯の量はこれくらいで手首のスナップを利かせて茶筅を振ると泡が立つから」と口頭で説明してやってもらった。

 

友達にご自服してもらったら一言「美味くない、味が違う。どうしてなんだろ?」と言っていた。

 

おかしいと言うけれど同じ抹茶、同じ温度のお湯、同じ道具を使っているんだよと言っていたのが面白かった。

 

味に違いがあったのは簡単な事。感覚の問題なので上手に説明はできなかったけれど。

抹茶の量が微妙に少なくてお湯の量が微妙に多くて泡を点てる事に注意が行き過ぎてお湯の温度が下がって抹茶の香りが飛んだからだと思う。

 

腐っても10年以上、仕事や病気で泣きたい日も稽古に行き続けて濃茶とお薄を点てていたからだなと思った。

 

お姉様方でも濃茶を点てるのが苦手ない人がいる。

先生が言うには時代もあり稽古場で濃茶を点てる機会が少ない所にいた人が多かったそうだ。

濃茶を練るには抹茶を多く使うし濃茶は薄茶より抹茶が高いからという理由らしい。

 

茶歴が長くても濃茶を練る機会が与えられなかった人は上手には練れないなと思う。

バカにしているわけではなくて稽古した分しか上手にならないんだなと思った。

 

俺は濃茶はお姉様方より少し練る機会があっただけで

茶歴の長いお姉様方は俺なんかより場数も踏んでいるし着物にも詳しいし道具も花も知っているし人生経験も豊富だから所作に味があるし機転や話の上手な返し方もすごいなと思う事が多い。

 

あと20年くらい稽古したら俺もお姉様方のようになれると信じたい。

稽古した分しか上達しないという話でした。