お茶の師匠は選べというお話

放置気味のこのブログ。

仕事でいっぱいいっぱいでやっとこさで生きているので精一杯だから仕方ないね。

インフルにかかったりした時に一人暮らしの世知がなさを痛感。

 

この前、稽古に行ったら風炉から炉に変わっていて驚いた。

驚いたも何も11月だから炉に決まってんだろという話はNGだ。

 

今回のタイトルの「お茶と禅の師匠は選べ」という話について。

 

今から茶道を始めたいという人はこのブログを読むことは1ミリくらいの確率で読んでくれてると信じて書くよ。

参考になれば幸いです。

 

まず、茶道の業界はいまだに昭和初期の価値観の業界です。

これはtraditionalな世界なので仕方ないです。

変えようと思っても変わりません。昔の習わしなんてうっとおしいと思う方は向いてません。

 

基本的に先生に弟子入りしたら、その先生の所でずっと習うのが一般的です。

習いだしてから、やっぱり他の先生がいいやと思って稽古場を変えると悪い評判が錯綜します。

この業界は超が付くほど狭いので近所の先生がイマイチだから、少し遠い先生に習いに行くということはNGです。

なぜなら先生同士が知り合いの可能性がとても高く業界自体が狭すぎるのでお茶会とかで鉢合わせるということもあるようだ。

角が立たずにその先生以外の人から習いたい時は婿入りして県が変わり、稽古場に通えなくなったという時でしか円満退社ができない業界です。

 

という業界なので最初に付く先生を間違えると金だけむしり取られて何年やっても技量が上がらないというのもある意味本当です。

 

高い着物を着て偉ぶっている人もいるのだけれど、色々なところでボロがでるので張子の虎と一緒かなと思うことが多々ある。

 

じゃあお茶の先生をどうやって選べばいいのかというを教えてくれという事になるのだけれど俺にもわからん。

口コミや採点で評価できる世界ではないので仕方がないと思う。

 

今だから1つ言えることがあるとしたら、自分の直観を信じろという事かな。

あとは、この先生になら10年間の月謝を捨てても後悔はないと思える人がいいと思う。

 

俺も茶道を始めるときは表さんも武者小路さんの先生に見学に行った。

やっている事は何が違うのかは今もわからないけれど、先生と話していて合わなそうだなと思った。

流派も違いもわからないけれど、続けるのが難しそうだなと思った。

 

今の先生は何となく続けてみようかなと思える先生だった。だから今も続いている。

知り合いで先生をコロコロ変える方がいて、本人から先生を変えるという事は一切聞いていないのだけれど、周りの情報網で勝手に耳に入ってくるくらい狭い世界だ。

 

俺自身は転職回数も多いから全く気にならないのだけれど、年故序列で転職なんておかしいという人口が多いから仕方ない部分はあるのかなと思う。

 

だからこそ自分の直感を信じることと自分で決めた事に責任を持つことが大事だと思う。

 

俺の体感で話させてもらうと当たりが2割、ハズレが8割の印象がある。

着物や道具で委縮して見間違うとせっかく習ったのにもったいないことになる。

 

当たりの先生に習えるなら人間が成長すると思う。

少なくとも、俺は茶道を習う前と今とじゃ第一印象が真逆だし今のほうが人から好感を持たれる。

間違いなく雰囲気がお香のように少し香っている人間になったと思う。

 

要約すると自分がピンとこない先生に習いに行くのはお金の無駄だから10年お金を捨ててもいい先生に巡り合うまで入門するなという事。

10年やれば人間が変わるのは自分自身で証明できている。

習い事としては得るものは多いし世界が広がるから金はかかるけど、働く大人の趣味としてはとても良いと思う。