茶道の一番の目的とは相手にお茶を差し上げる事

オッス、秋めいて月が綺麗になってきましたね。

 

タイトルと通り俺の中での目的なので賛否両論はあるけれど

亭主はお招きしたお相手にお茶(濃茶とお薄)を差し上げる事が最大の目的だと思っている。

お客も濃茶とお薄を飲むためだけに予定を空けて着物を着てくるのだろうし。

 

もちろん、お道具を拝見したり亭主の趣向を感じるのも面白味ではあるのだけれど

メインはお茶を飲みに来ていると思っている。

いい着物を着て上手なお点前を披露されても肝心の濃茶がヒスイだらけだったらガッカリする。何故ならお茶を飲みに来ているのであって自己満なお点前を見に来ているわけではないから。

腹の中ではウーン酷いと思っていても相手に恥をかかすわけにはいかないから大変美味しく頂戴しましたと言うのだけれど。

 

美味しいお茶を差し上げるために炭で火を起こして湯を沸かし適温でお濃茶とお薄を差し上げる。お点前もお客が不快にならないようにするのがお点前であって自分の表現するものではないのではないかなと思う。

 

お濃茶は残酷なくらい腕前がハッキリ出る。

色々な稽古場で修練してこられた人達のお濃茶を飲むようになってハッキリわかる。

お濃茶はお茶を沢山使うからお茶をケチるように先生からプレッシャーを掛けられてきただろうお弟子さんは、ちゃんとお濃茶を練らせてもらえないのでお濃茶を練れない。

お濃茶のお茶代は凄く高いから先生の気持ちも痛いほどよくわかるんだけれど、お弟子さんがお濃茶をしっかり練れていないのは一発でわかるので結果的に先生の格が知れてしまうと俺は思ってしまう。

 

何より先生を信じて習ってきたのに結果的に恥をかいてしまうお弟子さんが一番可哀想だなと思う。

 

俺は運よくお濃茶を毎週練らせてくれる稽古場にいる事ができたからお濃茶を練れる。

才能なんてないけれど、毎週ちゃんとお濃茶を練ってきたから回数が多いだけの事であって特別な事は何もしていない。

回数を修練と言うのなら俺はちゃんとした環境で修練できたから恥をかかない出来のお茶を差し上げられる(事が多いと思いたい)

 

これから始められる人に伝えたい事はお濃茶をケチる稽古場で修練すると結果的に自分が恥をかくことになるという悲しい事になるのでお気をつけナス!