こんばんワカメカツオタラちゃん(ちょっときつい)
お茶はそこそこ美味いものを差し上げられるが、掛け軸が読めない、茶花を見てもわからない、知識も浅い、お点前が酷い、動きが雑ゥ!など割りと先生から褒められる事が少ない馬鹿弟子な自覚はあるのだけど、先生から久しぶりに褒められた(稽古を始めてから2度目)
後にも先にも先生から褒められたのは10年過ぎたあたりで毎週稽古にくるのは偉いと言われたのみ。
褒められたのが2回しかないとか書いてて悲しくなるな。泣いていいですか?
美人の胸で泣きたいので我こそは胸を貸してあげるという人、お待ちしてます。
と気持ち悪い内容はここまでにして本題に入ろう。
茶道と言えば一期一会。茶席も一期一会だと俺は思う。
季節によって、亭主や正客の雰囲気によって変わってくるものだと思う。
何を求めてお茶会に行くのかは人それぞれだから俺は何も言わない。
その日の茶会は雨がそこそこ降っていた。
俺は今日は黙って座っていればいい位置に座ることができたので少し気を抜いていた。
茶道は日本の稽古事なので礼に始まり礼に終わるのが基本というか大事な約束事。
襖が開き薄茶が始まる時に総礼をする時、俺は忙しい日常に疲れていたのもあって窓の外の雨に濡れていた庭をぼんやり見ていた。
皆が頭を下げているのに俺だけ頭を下げないで庭を見ていたら当然先輩方からお𠮟りを受けた。俺は素直に「ごめんなさい。私の家には庭が無くて雨に濡れた庭がとても綺麗で見とれていて総礼するのを忘れました」と言ったら話題が雨に濡れた葉や花の話題になり薄茶に会話が盛り上がった。
俺が先生に褒められたのはその一言を言えた事らしい。
まさに怪我の功名だしお茶をやってない人からすると伝わりにくい事だと思う。
だけど、普通に生きていたら雨に濡れた庭をじっくり見る事もないし、雨音に耳を傾ける事もない。
それってスマホがでてきて息も絶え絶えになるくらい加速した世の中で見落としている大事な部分だと思うの。
それを感じる事ができるのはある意味贅沢だよね。